福田医院(島根県大田市)―内科・消化器内科・小児科・循環器内科― |
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院長である私こと、福田一雄(愛称、ふくちゃん、めた坊、えちぜん(実は家内のつけたあだ名で越前くらげからきており、底なしに食べることからだそうです))は開業当時、内科学会認定医、消化器学会病認定医、肝臓病学会認定医、消化器病内視鏡学会専門医を取得してましたが、馬車馬のような日々で、すべての学会にも行けず、内視鏡学会専門医以外は学会員ではありますが、全部失いました。とても田舎では認定医を継続することは至難のわざです。 平日に、都会で催される学会にのこのこ出かける時間的余裕などありません。私は開業して25年、患者さんを診なかった日は一度も有りません。親父の葬式にも急患を診ました。 外国旅行など夢のまた夢で、パスポートも申請したこともありません。大学病院の勤務医時代はやっていましたゴルフも当地に帰って以来一回もありません。ゴルフシューズもカビだらけになっており、捨てました。よく何が楽しみですか?と言われますが、何でしょう。 私は田舎医者の親父の背中を見て育ちました。そこに苦しんでいる患者さんがいれば、まずすることは何か。自然の流れとして当然のことをしたまでのことであり、私にとっては苦痛ではありません。患者さんをなんとか救命できたり、癌の早期発見ができ、患者さんや家族の皆様から感謝の言葉をいただくと疲れも吹っ飛びます。単純な生き物かもしれません。 私は「患者様」なんて言ったことは一度もありません。患者さんと医療側は対等であり、見上げることも、上から見下ろすことも、あってはならないことです。常に向上心をもって、前向きな姿勢で、心が温まるコミニュケーションを大切にする町医者でありたいと思ってます。 私は治療方針に迷いが生じた時はいつも、自分の両親なら、自分の子供ならどうするか?自問してしています。高度の医療の世界には治療にも各種各様の方法があります。治療の選択肢を提示し、その中から選択して戴くのがbestですが、なかなか難しいのが現状です。Second opinionも、専門医の多くいる都会では可能ですが、地方の医療機関では専門医も限られており、選択肢も必然的に狭まります。 私は患者さんが信頼のおける開業医を持たれ、気軽に相談なさるのが一番だと思います。医療に対する疑心暗鬼の内容がよく紙面を賑わせていますが、「医療は患者さんにとって、けっして敵ではなく、適度な緊張感をもった味方である」ことを患者さんに忘れないで欲しいと思っているのは私だけではないと思います。 これからも、「コトー診療所」のようにはいかないまでも、笑いの絶えない「えびす診療所」として、患者さんに気軽に受診して戴く、医療の場を提供したいと日々考えています。 |
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